AIで動画が編集できるというソリューションが出始めています。そんな時代にムービー編集のスキルを覚えても、はたして仕事になるでしょうか? そんな疑問にムービー編集部代表前川がお答えします。

AIで動画編集ができるって?

私のスマホに、AIで動画編集ができるというアプリが入っているんです。実際に使ってみたら、動画がテンポよくつながって。友だちに見せたらカッコイイって言われました。

最近はたしかにAI動画編集がひとつの流行りになってきていますね。スマホアプリだけじゃなくて、クラウドで動画広告をクライアント自ら作れるようなものも登場しています。

そんな時代ですから、今さらムービー編集のスキルを覚えても、仕事になるのかどうかって疑問なんですけど。

なるほど。それも一理ありますね。
では美菜さんが広告主の立場だったとしましょう。動画広告を出すのに一番重視することはなんですか?

う~ん。やっぱり、お客さまにちゃんとアピールできて、商品を買っていただけるかどうか、でしょうか。

そうですよね。広告の先にはお客さまがいる。そのお客さまの心が動かないと、商品は買ってもらえません。
AIにお客さまの心を動かせる能力があるでしょうか?

・・・わかりません。

では美菜さんがお客さまの立場だったら?

それは、やっぱりAIよりは人間の作った広告のほうが心が動くんじゃないかしら。

美菜さんは主婦じゃないですか。主婦層は広告の一大ターゲットなんです。その主婦の心がわかる、ってすごい武器なんですよ。

自分の得意を活かす

でも、ムービーの編集だけでそれが活かせるかしら?

ムービーの編集者は、クリエーターでもあるんです。映像というのは、さまざまな要素を受け入れるフトコロの深いメディアなんですよ。

クリエーターかぁ。憧れていたことはありました。

美菜さんは何のクリエーターになりたかったんですか?

マンガ家です。学生の頃は出版社に持ち込みとかしていました。でも実力不足で、結局は不動産会社の営業部に就職したんですけど。出産前までそこに勤めていました。

ほら。今のお話の中でもう美菜さんの武器がふたつも出てきましたよ。マンガと、不動産業界です。

え? それが何の武器になるんですか?

ムービー編集に慣れたら、ご自分のマンガを動画と組み合わせる方法を考えたらいかがでしょう? マンガもまた注目されているメディアです。動画+マンガは最強の広告になりますよ。

マンガにこう動きをつけて・・・なんてやってみたい

いずれそういう講座も作るつもりです。

職歴だって武器になる

もうひとつ、不動産会社にいたことも武器になるんですか?

もちろんです。映像制作会社に不動産業界の経験者なんてめったにいないんですよ。不動産業界がわかっているムービー編集者であれば、不動産会社のクライアントは安心して頼めます。

そうかぁ。働いていたことも無駄じゃないんだ。

せっかくの職業経験を無駄にしたらもったいないですよね。
マンガと不動産業の経験をもとにして、不動産デベロッパーにユニークなマンガ動画を作ることを提案したらどうでしょうか?

え? 提案なんてしていいんですか?

もちろんです。クリエイターですから。
「私はこういうのが出来ます」から始まって「こんなアイデアはいかがでしょう?」と提案していけば、ユニークなクリエイターとして注目されますよ。

なんか、ワクワクしてきました。

ここまで行けば、最初の疑問に答えは出たでしょう?

え? なんでしたっけ最初の疑問?

AIには勝てないんじゃないか? という疑問

ああ、たしかに。
AIはこんな提案なんかしてくれないですもんね。

そうです。あなたの個性を押し出していくことこそ、AIに勝つための戦略なんですよ。